出演者情報
【 前夜祭 】尻流複写二 × 桧山うめ吉 Cyril Coppini × Hiyama Umekichi
落語 × 俗曲 “Rakugo” storytelling × “Zokkyoku” music
仏ニース生まれの尻流複写二。在日フランス大使館内アンスティチュ・フランセ日本所属。上方落語の林家染太と出会い、本格的に落語を教わる。外国語で落語を演じる三遊亭竜楽のフランス口演のコーディネートや通訳など、落語の海外普及に尽力中。俗曲師として活躍中の桧山うめ吉。国立劇場寄席囃子研修生として様々な邦楽を学び、出囃子の三味線としてプロに。2000年高座デビュー。尻流複写二のフランス寄席ツアー参加など海外でも活躍。落語芸術協会所属。
【 前夜祭 】神田鯉栄 Kanda Riei
講談 “Kodan” storytelling
2001年 三代目神田松鯉に入門。06年 日本講談協会で二ツ目、同年(社)落語芸術協会で二ツ目に昇進。現在、都内及び全国各地の寄席出演の傍ら、テレビ、ラジオ、ナレーションの他、勉強会の開催、講談を活かしたイベント、外国人への普及など幅広く活躍中。11年より草加文化大使としての活動も精力的に行っている。12年、イタリア各地の大学で実演。14年「読売杯 争奪!二ツ目バトル」優勝。16年、真打昇進。
【 前夜祭 】若獅子会Wakajishikai
邦楽囃子 Japanese traditional percussion
同世代の邦楽囃子方が流派を超えて2006年に結成。同年、第一回若獅子会公演を日本橋劇場にて開催し、本年で11回目を迎える。またライブハウスでの公演、創作囃子曲を収録したCD「若獅子」、「若獅子Ⅱ」をリリース、日本舞踊家集団「弧の会」とコラボレーションを行う等、邦楽囃子の新しい可能性を追求している。16年オリジナル楽曲『若獅子Ⅰ』が「中島勝祐創作賞」を受賞。
【 前夜祭 】春日とよ徳花 Kasuga Toyotokuhana
小唄 “Kouta” music
京都府東山出身。幼少より邦楽、舞踊を修行。19歳で春日派の師範名取を許される。神楽坂にも稽古場を持ち、所属師範名取22名。毎週50人の門弟の指導に当たる。日常の稽古の傍ら、春日派を代表する小唄演奏家として主要な演奏会に唄と三味線の両面で活躍。1962年以降、日本橋三越劇場にて小唄「徳花会」を隔年で開催。2006年以降、神楽坂お馴染みの師匠として「神楽坂まち飛びフェスタ」の「小唄教室」を主宰。
【 前夜祭 】岡村慎太郎 Okamura Shintaro
地唄・箏曲 “Jiuta” music & “Sou” Japanese harp
東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学時に宮中桃華楽堂にて御前演奏を行う。東京芸大推薦による奏楽堂デビューコンサート「岡村慎太郎リサイタル」を開催。三味線組歌、箏組歌を菊藤松雨師に師事し両巻を伝授。2006〜07年度京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター共同研究員。現在、エリザベト音楽大学非常勤講師、都立大江戸高校講師を勤める。第34回宮城会箏曲コンクール1位。くまもと全国邦楽コンクール1位、文部科学大臣賞受賞。
【 前夜祭・本祭 】鶴賀若狭掾一門 鶴賀伊勢一郎 × 鶴賀伊勢吉 × 鶴賀伊勢幸 × 鶴賀伊勢四郎 Tsuruga Wakasanojo shamisen Troupe
新内節 Shinnai music
神楽坂在住の人間国宝、新内節 鶴賀流11代目家元 鶴賀若狭掾一門。三味線方・鶴賀伊勢次郎として師鶴賀若狭掾の海外公演に30か国以上参加するなど幅広く活動するも、近年は浄瑠璃方として活躍し、分家家元として独立した鶴賀伊勢吉。三味線方としてNHKFM、TV出演、国立劇場主催邦楽演奏会、歌舞伎公演、異ジャンルとのコラボレーションをはじめ国内の様々な舞台で活躍中の鶴賀伊勢一郎。他に伊勢好、伊勢羽、伊勢四郎、伊勢幸、美由紀が出演。
【 前夜祭・本祭 】宝槌会 Houtetsu Kai
庵唄 Johana folk performing art of Nanto City, Toyama Prefecture
富山県南砺市城端で毎年5月4日・5日に開催される城端神明宮春季大祭の「曳山祭」(国指定・重要無形民俗文化財)。約300年の歴史を有し、絢爛豪華な曳山に加え、著名な歴史的料亭を模した庵屋台の中で地元若者たちにより唄われる庵唄は、江戸情緒豊かな端唄。三味線、篠笛による演奏も、地域的特色が加味され高い評価を得ている。今回は城端六町の中から東下町の若連中「宝槌会・たから連」を招聘。
【 本祭 】玉川奈々福 × 沢村美舟 Tamagawa Nanafuku × Sawamura Mifune
浪曲 Rokyoku
1995年、曲師として故・二代目玉川福太郎に入門。師の勧めにより2001年から浪曲師としても活動。師玉川福太郎の「徹底天保水滸伝」全5回、「浪曲英雄列伝」全5回プロデュース。映画『ナミイと唄えば』出演(本橋成一監督)。06年、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。様々な浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲も多数手掛け、能・狂言・義太夫・オペラなど、他ジャンルの芸能・ 音楽との交流も多岐にわたって行う。
【 本祭 】長須与佳 Nagasu Tomoka
薩摩琵琶 Satsuma biwa lute
東京芸術大学音楽学部邦楽科尺八専攻卒業。第9回長谷検校記念全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣奨励賞受賞。和楽器ユニットRin’のメンバーとしてavexよりメジャーデビュー。第19回日本ゴールドディスク大賞ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の劇中音楽で尺八を担当。茨城県那珂市ふるさと大使。現在、薩摩琵琶、尺八世界各国での公演、国内の学校訪問を精力的に行う一方、TV・ラジオ出演など活動の場を広げている。
【 本祭 】田辺銀冶 × こと Tanabe Ginya × Koto
講談・笛 Koudan & Japnese flute
幼少より講談師・田辺一鶴に入門。師没後、鶴瑛門下となり2011年 二ツ目に昇進した田辺銀冶。海外遊学の経験を持ち、新たな講談文化の価値を発信中。そしてセッションするのは笛奏者・こと。神楽の枠を越えて活躍し、自身のラジオ番組・FM西東京「笛ことちゃんの今晩は☆ラジオ」を持つ。両者は講談×神楽笛ユニット「美人古事記」としても活動中。
【 本祭 】竹本京之助 × 鶴澤賀寿 Takemoto Kyounosuke × Tsuruzawa Kazu
義太夫節 Gidayu-bushi
舞台女優活動中に竹本駒之助の義太夫に出会い、2004年 竹本駒之助に入門した竹本京之助。05年より都をどりに出演。華のある舞台に期待が寄せられている。そして義太夫教室第四十八期修了後、1997年 同師に入門した鶴澤賀寿。ひとみ座乙女文楽ロシア公演・ワシントン桜まつり等、海外公演にも参加。共に義太夫協会新人奨励賞を受賞。また文化庁「文化芸術による子供の育成事業ー巡回公演事業」に参加するなど若い世代への普及活動でも活躍中。
【 本祭 】ブルース・ヒューバナー × マクイーン時田 深山 Bruce Huebner & McQueen-Tokita Miyama
尺八・箏 Bamboo Flute & Koto
2011年に結成。コンサートやライブの他、学校公演は言うまでもなく幅広い世代に向けてレクチャー&デモンストレーションを行い、現代の音を表現できる無限の可能性を持った楽器であることを伝えている。古典や現代邦楽の演奏から、オリジナル作品、様々な音楽ジャンルの作・編曲もこなす。東京エリアを拠点に活動しながらも、数々の国内ツアーを行い全国各地で世代を超えた多くの支持を集めている。マルチカルチャーのバックグラウンドを生かし、箏と尺八で珠玉の音を紡ぎ出すユニット。
【 本祭 】花舞鳥歌風遊月響雅楽団 Kabucyoka Fuyugekkyo Gagakudan
雅楽 Gagaku
日本古来より先人が感じてきた「四季折々の風情」「究極のみやび」をテーマに雅楽古典曲(歌・管絃・舞楽)の調べを奏で舞う。雅楽演奏家として国内外で活動中の四人。映画「陰陽師Ⅱ」で笛を指導、演奏した中村香奈子。古代歌謡と舞に流れる本質を追求しつつ様々な表現活動を展開する宇佐見仁。諸国漫遊、独自のスタンスで雅楽と向き合う音無史哉。ライブハウスや様々なアート空間に活動を広げる佐藤愛美による雅楽団。
【 本祭 】セ三味ストリート Seshami Street Boys
津軽三味線パフォーマンス Tsugaru shamisen performance
「見せる&笑える津軽三味線」を目指し、前例のない「肉体派津軽三味線パフォーマンス」で活動を開始。誰が見ても楽しめるパフォーマンスに本格的な演奏を加えた独特のステージング、そして大道芸で鍛え上げられた技とトークで、世代・場所・状況にかかわらず盛り上げる。国内外のフェスティバルに多数出演する他、テレビ、ステージショウ、企画ライヴ等で活躍中。前例を覆し、常識を打破し、数々の記録を塗り替え、そして恥の上塗りを重ねる力技の数々は必見。
【 本祭 】丸一仙翁社中 Maruichi Senoh Troupe
江戸太神楽 Japanese traditional juggling and lion dance
「丸一」は江戸時代から続く太神楽を代表する屋号の一つ。寛文4年に熱田神宮の許可を得て江戸へ赴き、後年、江戸城吹上の庭で将軍家の上覧に供する。獅子舞、傘の上で様々な品物を廻す曲芸、茶碗を用いた曲芸など、お馴染みの諸芸は世代を超えた幅広い観客の心を捉えている。各種イベント、パーティー、海外公演など多種多様な場所で活躍中。正月には日本橋界隈を中心に昔ながらの町内廻りも行う。
【 本祭 】大多和正樹 × 岩田卓也 × 小林真由子 Otawa Masaki × Iwata Takuya × Kobayashi Mayuko
和太鼓・尺八・箏 Japanese drum, Shakuhachi Japanese Flute & Koto
ソリストとして日本の伝統楽器「和太鼓」を世界での普遍的な演奏ツールにするべく、国内外問わず様々な芸術とのコラボレートを展開し活躍中の大多和正樹。そして、2012年「国際尺八コンクール」世界チャンピオンの経歴を持ち、他ジャンルとの共演等幅広く活動している岩田卓也。箏カルテット「螺鈿隊」メンバーとして活躍している生田流箏曲・地歌三味線演奏家の小林真由子。三者ともに卓越した演奏と柔軟な音楽性、さらに熱いパッションが火花を散らすスーパーユニット。
【 本祭 】こと × 輝&輝 Koto × Kiki
笛・津軽三味線 Japanese flute & Tsugaru shamisen
広島出身、神楽笛・篠笛奏者のこと。苅屋形神楽団に所属し数々の賞を受賞。神楽に留まらず、映画音楽、J-popアーティストとの共演など幅広く活躍中。そして武田佳泉、白藤ひかりによって結成された津軽三味線デュオの輝&輝。全日本津軽三味線競技会名古屋大会 デュオの部にて6度の優勝経歴を持ち、個人でも双方が全国大会優勝者である。迫力と女性らしい繊細さを兼ね備え、斬新な音楽活動を展開中。
【 本祭 】望月晴美連中 望月晴美 × 堅田喜代実 × 福原千鶴 × 安倍真結 × 鳳聲千晴 Mochizuki Harumi Troupe
邦楽囃子 Japanese traditional percussion
様々なジャンルで活躍する女性邦楽囃子方によるユニット。望月晴美は、東京藝術大学音楽学部邦楽科、同大学院音楽研究科修了。2009年文化庁芸術祭音楽部門新人賞受賞。街角ライブという空間で、小鼓、大鼓、太鼓、笛などの楽器による、邦楽囃子の魅力を女性らしい凛とした力強い演奏でお届けする。
【 本祭 】藤山大樹 Fujiyama Taiju
手妻 Japanese classical magic “Tezuma”
マジックのアジアチャンピオンにして、国の無形文化財に指定されている日本伝統のマジック「手妻(てづま)」の若き継承者。2015年、イタリアで開催されたマジック界のオリンピック「FISM」では、日本代表として出場し、部門 第5位に選ばれる。最近では、ロンドンやメキシコの「ジャパンフェスティバル」や、インドで行われた「TOKYO CITY PROMOTION 2017」などに出演し、手妻を通して海外に日本の伝統文化を伝えている。
【 本祭 】弓連者 木場大輔 × 岡戸朋子 × 奥田かんな Kyu-ren-ja
胡弓 Kokyu
日本で唯一の擦弦楽器「胡弓」の魅力を伝える木場大輔。伝統を尊重しつつも、四絃胡弓の開発等新たな可能性を追求している。そして生田流箏曲、地唄三味線、大胡弓、小胡弓奏者として活躍している岡戸朋子。木場大輔のもとで研鑽を積み、箱根湯本芸者としても活動中の奥田かんな。約400年の伝統がありながらも、三味線や箏の脇役に回ることが多かった胡弓。その魅力と面白さを前面に押し出すべく始動した、木場大輔による胡弓重奏プロジェクト。
【 本祭 】神楽坂芸者衆 Kagurazaka Geisha Ladies
江戸後期、寺社町に牛込花街として開けた神楽坂花柳界は、町の発展と共に隆盛した。関東大震災の被害が少なかった神楽坂は東京随一の繁華街となり、戦前に最盛期を迎えた。現在では数少なく残る東京六花街の一つとして、約20名の芸妓が芸の向上に努めている。「神楽坂まち飛びフェスタ」などの文化イベントと連携したり、年に一度、芸者衆の踊りの会「神楽坂をどり」を開催し、日頃の技芸を披露している。
【 本祭 】渋谷画劇団 Shibuya gagekidan
紙芝居 Picture cards show
紙芝居の可能性を広げている紙芝居師と漫画家の集団「渋谷画劇団」。日本だけではなく世界各国で紙芝居を行い、各地を盛り上げ話題となっている新世代紙芝居を展開。子供が楽しめる内容は勿論、お客様と一緒になって進めていく迫力ある口演を手がけている。
【 本祭 】上條 充 Kamijo Mitsuru
江戸糸あやつり人形 Edo marionette show
上條充による江戸糸あやつり人形。11代結城孫三郎の元で修行の後1992年に独立し、日本独自の糸あやつり人形の魅力を広く知ってもらうため大道芸に出る。十本を超える糸と「手板」という道具であやつる独自の構造を持ち、繊細で表情豊かな動きが特徴。生命感あふれる息遣いを生み出す日本独自の人形芝居。多数の海外公演のほか、横浜にぎわい座などの寄席やイベントに出演。
【 本祭 】森のつみ木広場 Play with building wood blocks
積み木 Building blocks
国産材を有効利用することで日本の森林や木材の活用に対する意識啓発に貢献したいと考える森のつみ木広場。つみ木で子どもたちが遊ぶなかで、集中してものを作ることの楽しさや互いに協力しあうことを学ぶ場を作っている。また、子どもたちに、つみ木の生みの親である森に興味を持ってもらうため、日本の森林の現状や森の大切さについてもわかりやすく伝えている。
【 本祭 】鳥羽屋里夕連中 Tobaya Riseki Troupe
長唄三味線 “Nagauta” shamisen
東京都出身。神楽坂で育つ。祖父(芳村五郎治)、父ともに歌舞伎長唄の人間国宝。2歳から唄、三味線、日本舞踊を稽古し、テレビレポーターなどフリーアナウンサーの経験をもつ長唄の三味線方。リサイタル等の他、父・宗家鳥羽屋里長の監修のもと、自らプロデュースする『旬風。ライブ』では、同世代の実力派女流演奏家を集め、わかり易く新しい切り口で「昔ながらの長唄」を伝えるべく活動を展開中。今回は街角ライブにも出演する望月晴美連中と共に、女流邦楽奏者の世界が華やかに神楽坂の夕暮れを彩る。